釜本邦茂『
最前線(フォワード)は蛮族たれ』
(集英社新書、2010)
「こんなとき釜本さんがいれば……」
サッカー日本代表の試合を見ていて何度そう思ったことか。
ゴールに向かうときの
ゴゴゴーと風が巻き起こるようなあの獰猛さ。
釜本さんの現役時代の映像を初めてみたとき、「日本にもこんな選手がいたとは!」と、感動したものでした。
その釜本さんのプロフェッショナルぶりと、日本サッカーの未来までも見渡す視点が素晴らしくておもしろかったです。
「サッカーにおいて、運が成功不成功を左右するとは考えない」
そう述べつつ、「運をつかむ」とはどういうことかが的確に書かれていて、それはサッカーに限らず言えること。深くうなずきました。
「天才と呼ばれる人は努力の仕方を知っている人であり、それがわからない人は能力の発揮の仕方を知らないから、天才になりえない」
という言葉にも。