

たかぎなおこ『マラソン1年生』『マラソン2年生』
(KADOKAWA/メディアファクトリー)
マラソンを始めるようになった、たかぎなおこさん。
日々の練習から、レースに参加したときの臨場感あふれるお話までがたっぷり綴られたコミックエッセイ。
ジョギング(練習)もいきなり始めるのではなく、早足で30分歩けるようになったら……を始める目安にするといいとか、靴やウェア選び(「ランスカ」かわいい)から大会エントリー&ホテルの手配の心得などなど、マラソンの世界を具体的にあれこれ知ることができて面白かったです。
ホノルルマラソンに参加したり、与論島のマラソンに参加した際には映画「めがね」のロケに使われていた宿に泊まったりと、旅ものとしての楽しさも味わえます。マラソン大会に参加するというくっきりした目的があるので、旅ものプラスの面白さを感じました。
なんと、あるマラソン大会では、『マラソン1年生』を読んでマラソンを始めたという読者の方から声をかけられるという素敵なお話も『マラソン2年生』で出てきます。
海外のマラソン大会に参加した『海外マラソンRunRun旅』、日本各地のマラソン大会に参加したグルメ情報もたっぷりの『まんぷくローカルマラソン旅』も、えっ、こんな大会があるの? というユニークなものがあったり、おすすめです。
マラソンはしませんが(散歩はします)、楽しくてすいすい走り抜けるように読み進みました。